問題解決のヒントは常に現場にあり。作業員との連携で突破口を開く

現在担当している仕事

わかりやすく言うと、生産技術センターは各事業部の生産現場で、「ここの数値を改善したい」「どうしたらコストダウンできるか」といったニーズが発生した時に遊軍的に改善のアドバイスや実践をする部署です。具体的には設備機器の管理をはじめ、技術教育、安全公害対策ならびに経営課題としてのコストダウンや生産能力向上、省力化などのテーマに現場と一体で挑戦します。私は入社数年ですが、既にこれまでにも化成品やフィルム事業などの生産性向上、省力化、新規設備の導入など、数多くのプロジェクトに参加してきました。(※プロジェクトのページを参照)。

仕事で何かを発見した瞬間

私はまだキャリアが浅く、現場によっては製造工程すらよく理解できていないため、まずは現場の作業内容を自分でやってみて業務の流れを理解して、どこが問題で何を改善すべきかを明確にするように心がけています。その上で大切なのが現場との連携。試作や実験は実際の製造を続けながら行います。製造スケジュールとの調整に気をつかいますし、一人ではできない作業もあり、現場の協力が不可欠です。現場のかたに快く協力をしてもらい、前向きに改善に取り組んでもらうために、改善の目的・手段をしっかりと伝え、想いを共有することの大切さを実感しました。

これまでで一番印象に残っている仕事

入社1年目に初めて参加したのが、フィルムの生産スピード向上プロジェクト。当社のフィルム製品は、看板など屋外で使用する着色フィルム“マーキングフィルム”や、道路標識に使用され、光の反射により夜でも高い視認性のある“反射シート”などさまざまです。当初、右も左もわからない状態でプロジェクトがスタートし、試行錯誤を繰り返しながらのチャレンジでした。この時は、フィルム加工のある段階での製品の温度が、その後の製造プロセスでのスピードアップにつながることがわかりました。改善のアプローチは多様です。生産の条件を変えることで生産性の向上につなげられることも少なくありません。化学的なアプローチが良いのか、機械的なアプローチが良いのか、暗中模索しながら、さまざまな角度から検討することの重要性を学ぶことができました。

今後の目標

3年目の現在は、再びフィルムの生産効率向上と新規設備の導入に取り組んでいます。1年目の成果から新たな設備を導入してスピードアップを図ることができますが、反面、スピードアップの限界があることも見えてきました。そこで、まったく違うアプローチで製造することを検討しています。より効率的に生産可能な方法で、新規設備の導入に向けての検討が進んでいます。また、並行して新事業の生産ライン立上げのプロジェクトにも参加、設備の導入や技術教育を進めています。今後もさまざまな製品の生産現場を体験することで、工場内のすべての設備に精通している技術者となり、いざという時に現場の生産性向上に貢献できる、頼れる存在を目指したいと思います。

同じ部門の社員を見る