タイを拠点にアジア各国を飛び回り、タフな交渉を切り抜ける

現在担当している仕事

2012年1月から、タイにある日本カーバイド工業の製造子会社エレクトロセラミックスタイランド(ECT)に出向中です。ECTとは携帯電話やパソコンをはじめさまざまな電子機器に用いられる「チップ抵抗器用セラミック基板」や、LED、センサーなどを実装する「厚膜印刷基板」の製造、販売拠点です。そちらで現在、営業、生産管理、倉庫の3部門を管理しています。営業マネージャーとしては、主にタイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、中国に進出している日系および外資系の電子部品メーカーなどに対し、チップ抵抗器用セラミック基板や厚膜印刷基板を販売。生産管理マネージャーとしては、工場の司令塔として生産計画と出荷計画の作成、受注管理、工程への投入指示、工程状況確認を担当。倉庫マネージャーとしては梱包業務の管理に携わっています。業務の幅が広く、量も多いため、仕事が滞らないように、日々スピーディーな対応を心がけ、顧客満足度の向上を目指しています。

仕事で何かを発見した瞬間

ECTに赴任した当初、苦労したのがタイ人とのコミュニケーションです。以前は、言葉で1から10まで説明したにも関わらず、認識の相違から作業ミスが発生していました。そこで、仕事の要点を事前にメールやメモなどで伝えることで仕事の漏れをなくし、仕事の目的や補足事項については直接伝えるなど、より早く、確実に、こちらの意向を伝える方法を考えながら、仕事を進めています。また、タイ人と日本人では思考方法や時間の感覚が異なるため、仕事内容を一つずつ粘り強く説明することが重要です。また、仕事のモチベーションを上げるため、常に明るくコミュニケーションをとりつつ、何かあっても相手を焦らせないことを意識しています。その他に工夫していることとしては、頑張っている従業員に社内のミニマートで商品と交換できるステッカーを配布するという、褒める仕組みを入れています。タイにおける人材マネジメントのあり方を毎日模索しています。

これまでで一番印象に残っている仕事

海外営業の仕事には事前準備が欠かせません。配属されてしばらくして、タイ国外のお客様を直接訪問することとなりました。私が営業を担当する企業はタイ国外、東南アジアや東アジアの企業も多く、遠方の場合は、頻繁には訪問することができないため、確実な成果を求められます。そこで、訪問前に想定問答を用意し、お客様に納得いただけるようデータを準備。また、万一に備えて代案も用意しました。こうした周到な準備の結果、無事に提案を聞いていただき、ご理解いただくことに成功。先方は社長やMD(Managing director)など、上の立場の方々であったため、大変なプレッシャーを感じましたが、やり遂げたことで、自身の成長を実感することができた経験となりました。

今後の目標

入社前から海外を舞台に働くことを希望していたため、現在のミッションには非常にやりがいを感じています。当面は新規顧客開拓に注力するなど、目の前の業務に全力を尽くすことで、さらなるスキルアップを図ります。さらに今後、各部門のグローバル化が進めば、海外で活躍できるフィールドが、さらに広がるはずです。これからも海外と関わりの深い業務に携わり、当社のグローバル化に貢献するためにも、将来はセラミック基板以外の部門でも経験を積みたいと考えています。

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