モノを動かすのではなく自分が動くことで仕事の精度を高める

現在担当している仕事

現在所属しているマーキング営業グループは、ガソリンスタンドや銀行などの企業名を表示する看板や電車の車両に貼るフィルムなどを製造・販売している部署です。その中で私は、お客様が要望する色や品質をフィルムで表現するため、エンドユーザーとの間に入るフィルム加工メーカーや社内の製造部門や研究部門などと打ち合わせを行いながら営業活動を進めています。当社のフィルムは、街を歩けば必ず目に入るほど使用されています。そのため、携わった案件で、店舗や電車で使用されていることを見ることが、仕事に取り組む上で何よりも励みになっています。

仕事で大切にしていること

製造部門や研究部門と連携する際、電話やメールで連絡を取ることがほとんどです。しかし、複雑な案件の場合、電話やメールだけでは共通の理解を得ることが難しいため、工場まで出張し、製造部門や研究部門のメンバーと一緒に結果を確認することを心がけています。お客様に製品の特徴を説明する際、自分の目で見て確認したことを語ることができるということは、営業として大きな武器となっています。また、当社のフィルムは、出荷してから店舗看板や車両帯として街で見かけるまでに、加工業者が行う印刷加工やカッティング加工、施工業者が行うフィルムの貼り付けなどの作業工程が必要になります。そのため、自社フィルムの知識だけではなく、作業工程で使用される装置や新しい技術についての情報収集を怠らないようにしています。

これまでで一番印象に残っている仕事

入社1年目に、大手通信会社のコーポレートアイデンティティ変更に伴う大型案件のアシスタントを担当した時のことです。お客様が要求する色のフィルムを販売するには、まず色確認用のサンプルを作成し、お客様の承認を得てから実機で製造します。通常の案件では、お客様に提出するサンプルは10枚程度なのですが、この案件では、なかなか色承認に至らず、工場に100枚以上ものサンプルを作成させてしまいました。というのも、サンプルは見る光源によって色の見え方が大きく異なるのですが、サンプルを作成する担当者が太陽光の下で色を合わせていたのに対して、お客様は蛍光灯の下で色を確認していたからです。しかし、当時の私は、光源によって色の見え方が異なることを理解していなかったため、何度も色確認サンプル作成をしたにも関わらず色が合いませんでした。この失敗以来、お客様と一緒にサンプルを確認し、直に要望や意見などの情報を伺うことを心がけています。

今後の目標

新製品開発の立案から研究部門や製造部門とともに立上げ、販売するまで一貫して携わってみたいと思っています。以前、当社では知見のない案件に取り組んだことがあります。その際、研究スタッフと一緒に悩みながら開発したことで貴重なノウハウを得ることができました。フィルム製品はエンドユーザーの裾野が広く、これからも多様な案件を担当する可能性があります。今後も新製品の開発に積極的に携わり、新しいノウハウを蓄積することで、お客様に提案できる能力を高めていきたいと考えています。また、マーキング営業グループでは、担当製品によっては頻繁に海外へ出張するなど、海外とのつながりが深い部署ですので、将来的には海外赴任も経験してみたいと考えています。

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