「技術がわかる」を武器に、スピーディーに対応。「製品」ではなく「人間」を評価してもらった

現在担当している仕事

入社以来3年間、研究開発センターでアクリル樹脂を用いた粘着剤の開発を行っていました。4年目を迎える時に営業をやってみないかと誘われ、異動を希望しました。モノを相手にしていた仕事から、人を相手にする仕事へと180度の転換で、最初は戸惑いもありました。しかし、もともと人と話をすることが好きだったこともあり、今では営業の仕事にも慣れ、むしろお客様と一緒にモノを作り上げていくという、研究職時代には味わったことのない喜びを感じながら、充実した日々を送っています。

仕事で何かを発見した瞬間

営業として取り扱う製品は、化粧品から光学用途まで幅広い分野で使用される粘着剤です。その中でも特にフィルム用の粘着剤が一番多く、お客様のフィルムごとに粘着剤をカスタマイズして提供しています。具体的には、お客様によって、「もっと粘着力を高く」とか、逆に「もっと剥がれやすいものを」など、求める性能が違います。通常はいったん研究所に持ち帰り、1~2週間以内に改良品を作成して再度提案します。しかし、私の場合は研究職で培った知見を活かし、その場で粘着剤の別の使い方を試してもらったり、材料の配合を部分的に変更して試験してもらうなど、お客様の要求に対して迅速に対応することができます。このように研究職を経験したことは、私にとって大きな武器になると同時に、営業グループ全体の底上げにも貢献できるのではと考えています。

これまでで一番印象に残っている仕事

営業になって2年ですが、最初に受注したお客様のことは、今でも忘れられません。実は提案したサンプルに高い評価をいただき、私としても、これで決まったと思い込んでいたのですが、当社の事情によってサンプルの製品化ができなくなってしまいました。慌てて別の製品を提案したのですが、最初のサンプルほど良好な評価が得られませんでした。ところがお客様は「これまで一生懸命やってくれた永山さんの売ってくれる製品だから、何とかウチが使いこなすから」と、採用してくださいました。つまりお客様には、製品ではなく私という人間を評価していただいたということ。営業の仕事の魅力を教えてくれた貴重な経験でした。

今後の目標

今後は営業担当者として、お客様と一緒にゼロの状態から新しいものを作り上げる、そんな仕事がしたいと思います。そのためには、お客様からの「困っています」という声を待って、「では、力を貸しましょう」と対応するのではなく、「何か困っていることはありませんか?」「ウチの製品でしたら、こんな使い方ができますよ」といった具合に、こちらから提案を行い、新たなビジネスを仕掛けていく、そんな積極的な姿勢が必要になってくると思います。「技術がわかる」という私の強みを活かして、世の中の埋もれているさまざまなニーズを掘り起こし、最新技術を結びつけていく、そんな役割を果たしていきたいと考えています。

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